まず、「競売3点セット」ですが、誰でもみることができます。
裁判所で直接閲覧することも可能ですが、現在では、BITという競売専用サイトでも見ることができます。
それでは「競売3点セット」について説明してまいります。
■物件明細書…裁判所書記官が作成するもので裁判官の意見が書かれています。競売対象不動産(土地、建物)の権利関係について、そして、一般の方で入札を検討している方が一番気になる「占有者の有無」もこれに記載されています。
■現況調査報告書…実際に現地を確認した執行官が調査結果をまとめた報告書です。物件についての詳細な情報が記載されています。写真等もここに掲載されています。掲載できる写真も限りがあるので、掲載されている写真だけでは大体の雰囲気が分かる程度です。
■評価書…不動産鑑定士が作成します。この不動産鑑定士も執行官と一緒に現場を確認されます。競売対象不動産の価格評価と算出までの過程が記載されておりますが、不動産に携わっている方でもなかなか理解しづらい書類です。大事な評価の部分だけを把握すれば良いと思います。
この「競売3点セット」ですが、競売入札する際にとても大事なものになります。みなさん、これを見て入札額を算出していきます。
不慣れな方は、まずは書かれてあることを把握するところから始めてみてはいかがでしょうか?分からない用語や数字はそのままにせずに調べるようにしましょう。