まず、競売物件の場合は、不動産内部に入ることができません。
どんな状態なのかはBITに掲載されている写真やコメントで判断する必要があります。内覧しないで購入するのはリスクが高くなるのでどうしても入札する価格はリスク回避のため低い価格になってしまいますね。
あと、競売不動産は瑕疵担保責任免責なので引渡しを受けた後に雨漏り、シロアリ、建物の主要部分の木部の腐食等あったとしても売主に保証をもとめることができません。全て自己負担、自己責任となります。
最後に、所有者の意志に基づかない強制売却のため、所有者の協力が得られず、立ち退きに時間や費用がかかってしまう可能性が高いというリスクもあります。
このように市場で売りに出ている物件と比較すると競売物件はとてもリスクが高いです。なので、どのような状況になっても対応できるような価格で購入しようとすれば、おのずと入札価格は低くなってしまいますよね。
ということは、債務者の残債も多く残ってしまうことになります。任意売却と競売では、債務者にとってはやっぱり任意売却の方がメリットが多いのがお分かりいただけると思います。
