みなさん、「シルバー返済特例」をご存知でしょうか?
あまり耳にしたことのない方も多いと思います。
この「シルバー返済特例」とは、住宅金融支援機構(旧:住宅金融公庫)で住宅ローンを組んでらっしゃる方限定の特例になります。
「退職金が出なかった」、「年金の支給額が少なくて生活がやっと…」というように、当初の予定とは変わってしまい、住宅ローンの支払いが重荷になっている高齢の方が多くいらっしゃいます。
最近では、「老後破綻」という言葉も出ているくらいです。そこで、この「シルバー返済特例」ですが、特徴として大きく分けて3つあります。
■住宅ローンの返済が厳しくなった高齢の方を対象にして、毎月の返済を利息のみとします。なので、元金は減りませんのでご注意ください。
■元金は、本人が亡くなった後に、売却しての一括返済となります。
■売却して不足が生じたとしても、残った債務について相続人には請求はありません。
どうですか?まず利息だけの支払いでよければ、年金だけでも生活できるという方は増えてくるでしょう。
そして、万が一、債務が残ったとしても相続人等に迷惑がかからないのであれば利用しやすいですよね。
もちろん、利用できる条件もあります。
1.ご利用時点で満70歳以上であること。
2.現在、その物件に居住しており、今後も継続予定であること。
3.住宅ローンを返済し始めて20年以上の方。
4.住宅ローンの遅れがないこと。
5.住宅金融支援機構の抵当権が設定されていること。
6.年収が機構への年間総返済額の4倍以下
等の収入基準のいずれかを満たす方(詳細は住宅金融支援機構のホームページをご参照ください。)
そして、審査があります。
このように利用するにあたって、基準や条件、審査等の手続きがありますが、利用できる資格のある方は、ご検討されてはいかがでしょうか?
返済は毎月のことなので、無理なく払っていけるような状態にしておくことがベストです。今回は、ほんの少しだけの説明になりましたが、詳細は住宅金融支援機構のホームページに掲載されているので、ぜひご参考ください。