ハンコ代とは、業界用語になりますが、任意売却によって売却をする際、配当が見込めない後順位の無剰余債権者に対して、抵当権抹消に協力してくれる礼金のようなものです。
この無剰余債権者は競売になってしまうと一銭も回収ができない可能性が非常に高いので、数十万円でも回収したほうが利益にはなります。
住宅金融支援機構では、後順位担保権者に抵当権を抹消してもらい任意売却を促進させるため、ハンコ代として承諾料を決めています。
・第2順位…30万円もしくは残元金の1割のどちらか低い方
・第3順位…20万円もしくは残元金の1割のどちらか低い方
・第4順位…10万円もしくは残元金の1割のどちらか低い方
しかし、後順位担保権者もそれぞれ言い分や思惑があるので、そこをうまくまとめていくのが、任意売却業者としての腕の見せ所でもあります。
やはり、ここは経験が大事になってきます。
すべての関係者をまとめていく調整能力が必要です。