住宅ローンの返済を滞納してしまうと、口座が凍結されてしまうことがあります。
これは、債務者の権利である”期限の利益”を喪失したことが要因として挙げられます。期限の利益とは、借金を返済する期日までは返済する義務がなく、債権者に請求されることもないという権利を指します。しかし、ローンを組む場合は特約に「返済を滞納したら期限の利益は喪失する」と記されていることがほとんどです。そのため、債権者は借金の回収のため、口座を凍結させることができるのです。
凍結された口座は一切使用することができなくなり、口座に入金されている分はローン返済へまわされることになります。
凍結される口座は、債務整理の対象となっている銀行の口座です。
同じ銀行に口座を2つ有している場合、債務整理の対象となっている銀行であれば支店が別でも口座は2つとも凍結されることになります。
そうなれば口座からお金を引き出すことができなくなってしまうため、万が一のときに困ってしまう可能性があります。
また住宅ローン以外に月々の水道費や光熱費、クレジットカード料金などを口座引き落としで支払っている場合にも注意が必要です。口座内にあるお金はローン返済にまわされるので、口座が凍結されるとそれらの支払いまで滞納してしまうことになります。
もちろん、振り込まれた給料を引き出すことも一切できません。
対策としては、事前に”住宅ローン返済に使用している口座をゼロにしておくこと”を推奨します。
それから、水道費など月々の支払いに使用する口座を別の銀行の口座に変更しておくことが重要です。給料の振り込み先を変更しておくことも忘れないようにしましょう。
なお、凍結された口座は、住宅ローンを完済すれば再度使用できるようになります。
口座の凍結や対策法について詳しく知りたいという方には、任意売却専門業者の利用が最適です。
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