住宅ローンの支払いが困難となって任意売却を利用して不動産を売却する際、その後の生活に影響が出ることを心配する方は少なくありません。
この点、就職や転職に悪影響があるのであれば、今後の生活の立て直しが困難になるといえます。そうなると東京や大阪などの都市圏だけでなく、北九州や福岡などの地方でも同様に、他の地域で働き口を探す必要があるのではという心配が生じるかもしれません。
とはいえ、任意売却を行なったことが公になることはないため、心配する必要はありません。
たとえ債務者であったとしても、個人情報が勝手に公開されることはありません。すなわち、債務者が住宅ローンを払えなくなったことや、その対策として任意売却を行ったことは本人が公言しない限りは周囲に知られることはありません。
例えば債権者が何かしらの調査のために債務者の個人情報を閲覧したいと思っても、その同意書に債務者がサインしない限りは勝手に調べることは禁止されています。これは債権者だけではなく、自身が所属している会社であっても同様です。
また、任意売却を行ったあとに債務が残った場合も、残債務があることやその金額が公開されることはありません。
しかし、もしも任意売却に踏み切らず、不動産が競売にかけられてしまった場合は、個人情報が公開されることになるため注意が必要です。
競売は、裁判所が新聞広告欄などを利用して告知されます。告知されると債務者の情報や債務状況が公になるため、一度競売にかけられると就職や転職に不利となる可能性があるといえます。
こう考えると、任意売却は債務者にとって利点の多い方法であることが分かります。
任意売却は借金を減額して生活の立て直しを行うために設けられている方法であるため、利用できる限りは利用することが重要であるといえます。
北九州や福岡で任意売却を考えているなら、競売にかけられる前に早めに踏み切るのが得策です。