まず謄本をみてみると役所からの差押登記、参加差押登記が並んでおりました。約6年前から固定資産税、市県民税、国民健康保険料を滞納しており、その額はなんと約120万円でした。役所の担当に120万円全額は無理だが一部は納めることができるので差押解除をお願いしたいと何度も依頼をするが、答えはNO。全額返済が条件ということでした。基本的に債権者は固定資産税の滞納分だけは配分してくれますが、他は配分してくれないケースがほとんどです。今回のサービサーもそうでした。計算してみると配分してもらえるのは約30万円でした。残りの90万円、そして引越代合わせて、150万円程の捻出が必要です。サービサーの応諾価格も高く、業者ではなく一般のお客様向けの販売になりました。物件価格とは別途150万円出していただくことになかなかご理解をいただくことができず、時間が経過するばかり。林葉様は諦めかけていましたが、なんと同じマンションにお住まいの方が、今度娘夫婦が結婚するので購入してあげたいということで手を挙げてくれました。別途150万円についても、以前から林葉様とはマンション内でも仲良くさせていただいたことから「お力になれるのなら」ということで、ご協力いただけることになりました。そして、任意売却可能期間ギリギリでの決済終了となりました。