三浦様は「競売だけは避けたい」というご希望だったんですが、理由がありました。それは、立地的に不便な場所で、しかも敷地内に駐車場が空きがなくて確保することができず(三浦様は車はお持ちではなかった)、そして近隣にも月極駐車場がなく、売れにくいマンションだったからです。しかも、世帯数が多いのでこれまでも他の部屋で競売になった部屋があり、そのほとんどがびっくりするくらい低い金額で落札されていたのを三浦様はご存じでした。低い価格で落札されればその分、残債が多く残ることになります。
販売をスタートしましたが、やはり苦戦しました。問合せが全然ありません。債権者に相談して少しづつ価格を下げていきましたが、反応はなく、とうとう債権者から今月で動きがなかったら競売に移行しますと言われました。とても厳しい状況でしたが、関東にお住まいの夫婦から問合せがあり、地元であるこの地域に戻ってくるとのことでした。駐車場は近くに親戚がいるので大丈夫ということで、後日こちらにきて内覧していただき、あとはトントン拍子に進んでいきました。そして競売落札価格よりだいぶ高めの金額で売却でき、残債を減らすことに成功しました。